女性民俗誌論

倉石 あつ子 著
(跡見学園女子大学教授/1945年生まれ)

2009年3月刊
A5判・512頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-552-2 C3039
12800円(税別)

現代に生きる女性たちの生活実態のありようを、民俗学の視点で捉える。
性差による研究視点の区別を問い、民俗社会の中における女性の役割を、農山漁村による違いや、日本・中国・韓国との比較など、フィールドワークに基づき考察する。

【主要目次】

序 章 女性の民俗−女性論の再生に向けて−
第1部 民俗学研究における女性研究の視点
 第1章 女性研究の成果と課題
 第2章 民俗学研究における女性研究者の視点と男性研究者の視点
 第3章 能田多代子の視点−能田多代子の生涯とその研究−
 第4章 折口信夫の女性観−柳田国男を視野に入れて−
 第5章 向山雅重の視点
第2部 民俗社会における女性たち
 第1章 長野市域の女性たち
 第2章 女性の一日−上越市域に暮らす−
 第3章 海沿いの村の女性たち
 第4章 商家の女性−松本市域に暮らす−
第3部 女性の役割の象徴性−日・中・韓の養蚕労働から−
 第1章 養蚕の稼ぎ−長野県三郷村−
 第2章 中国における養蚕事情
 第3章 韓国の養蚕事情−女性の養蚕から男性の養蚕へ−
第4部 民俗学としての女性論−課題と展望−
 第1章 伝承の持続と生成−女性から女性への伝承ということ−
 第2章 育児・介護の労働力としての女性が抱える諸問題
 終章 民俗学とフィールドワーク−その必要性と可能性−


ご注文へ TOPEへ