日欧交渉の起源
鉄砲伝来とザビエルの日本開教

清水 紘一 著
(元 中央大学教授/1942年生まれ)

2009年2月刊
A5判・378頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-547-8 C3021
8900円 (税別)
本書の課題は、天文10年代(1540年代)に開始された日本と(ポルトガル・スペイン/明国/東南アジア[南蛮])との交渉について、関連する史実の基礎的研究を行うことにある。
第1部では、日欧交渉の起源、特に始発年次の解明を試みる。
第2部では、鉄砲の伝来と最初期における受容・普及の諸過程を、種子島でなされた鉄砲伝来を中心として考察を行う。ことに 第5章「「鉄炮記」の基礎的研究」では、「鉄炮記」の全文にわたって、原文・訓読・語釈・要旨・解説を掲げる。
第3部では、日本開教の主導者フランシスコ・ザビエルの事績をたどり、その初期布教構想を跡づける。
【主要目次】
序 章 本書の課題と構成
   
第1部 日欧交渉の初期過程
 第1章 ポルトガル人の種子島初来年次考(八坂・徳永氏系図/ポ人初来年次再考)
 第2章 日欧交渉の初期過程(琉球本島「レキオ」初来説/来日コース)
   
第2部 鉄砲伝来の初期過程
 第3章 鉄砲の初期伝来過程(鉄砲伝来/鉄砲の受容過程)
 第4章 鉄砲の初期普及過程(東伝ルートの検討:根来・堺・伊豆・薩摩・豊後・法華)
 第5章 「鉄炮記」の基礎的研究(内閣文庫本をもとに、種子嶋譜なども参照)
   
第3部 日本開教の初期過程
 第6章 ザビエルの「日本国王」認識(ザビエルの認識過程・認定過程)
 第7章 ザビエルと新納氏一族
 第8章 近世日本の「ザビエル」認識(戦国末〜幕末開国期)
   
終章 史実に関する基礎的問題と1540年代の歴史的位置
関係資料 池端文書(禰寝文書)4通/種子嶋譜(抄:第13代恵時〜第15代時次)/イエズス 会士ジョアン・ロドリゲス「日本教会史」(抄)/エスカランテ報告(影印抄:1548年8月1日)

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