戦国大名武田氏の権力と支配

平山 優
(山梨県教育庁)
丸島和洋
(中央大・群馬県立女子大非常勤講師)編

2008年12月刊
A5判・440頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-538-6 C3021
9500円 (税別)
「本書は、2006年7月に開催された武田氏研究会総会において、「武田氏研究の新展開」と題して実施されたシンポジウムを基盤にしている。しかし実際には、シンポジウムの準備として始められたワーキンググループという勉強会の活動の成果としての方が、実態に即しているといえるだろう。(中略)
 私たちがとった方法は、戦国大名武田氏をフィールドに、これまで戦国期研究の論点であった諸問題をテーマに、@各執筆者に徹底した研究史の把握と、それをもとにした課題の提示、Aその課題を解き明かすために、テーマに沿った基礎研究を行うこと、B各テーマごとに、他大名と比較検討を行い、武田氏と他大名との共通点と相違点を明らかにすること、Cそのうえで、武田氏の権力構造と領国支配の特質を前面に押し出すこと、などであった。私たちには、こうした試みこそが、武田氏をも含んだ新たな戦国大名概念の基礎となりうるであろうと思われたのである。」(本書「あとがき」より)
【主要目次】 
第1部 権力構造
武田氏の知行役と軍制 平山  優
武田氏の領域支配と取次―奉書式朱印状の奉者をめぐって 丸島 和洋
武田氏の領国構造と先方衆 柴  裕之
武田氏家中論 黒田 基樹
   
第2部 領国支配
武田氏の検地と税制 鈴木 将典
武田氏の外交と戦争―武田・織田同盟と足利義昭 小笠原春香
武田氏の宗教政策―寺社領の安堵と接収を中心に 長谷川幸一
武田領国の土豪層と地域社会 小佐野浅子
   
史料紹介:高野山成慶院『檀那御寄進状并消息』 丸島 和洋
武田氏関係研究文献目録1983-2007 海老沼真治

ご注文へTOPEへ