地域ネットワークと社会変容
創造される歴史像

長谷川成一監修
浪川健治・河西英通編


2008年10月刊
A5判・464頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-527-0 C3021
9500円 (税別)
 近世から近代にかけての北奥地域史を中心に、境界・ネットワーク・変容をキーワードとして、国家との緊張関係を踏まえ、多角的に検討し、新たな歴史像の構築を図る。
T〜Vの各部の冒頭には、編者により、収録論文の位置づけと紹介をする。
【主要目次】 
T 近世の枠組みと「境界」
境界を越える者−境界としての「くんぬい」と牢人− 浪川 健治
近世前期の平戸藩と浦方の家臣−先祖書の記述を中心に− 吉村 雅美
商人司の存続と伝来文書−証文・折紙・裁許状− 阿部 綾子
近世北奥の藩領域−近世中期における八戸藩・盛岡藩の藩境交渉− 本田  伸
後期幕領期の蝦夷地・アイヌ統治政策 市毛 幹幸
 
U ネットワークが生む多様な近世地域像
足羽次郎三郎考−その虚像と実像− 長谷川成一
北羽地域社会と殖産論−那波祐生の織絹殖産構想− 金森 正也
義民・民次郎一揆 再考 瀧本 寿史
近世後期津軽領における漁業史の一考察 坂本 寿夫
近世後期津軽領の災害像−明和津軽地震の被害と救済を中心に− 白石 睦弥
天保飢饉時の弘前藩における山林利用 −天保五年四月「兼平村栗木盗伐詫証文」を手がかりとして− 土谷 紘子
 
V 変容のなかに形成される近代の地域像
地域の意識−<津軽対南部>をめぐって− 河西 英通
幕末期弘前藩における洋式兵学の導入と展開−炮術師範篠崎進を中心に− 福井 敏隆
北海道における教導職の活動と意識−少講義石橋寿備の記録から− 山下須美礼
秋田県における国民教化政策の展開 岩森  譲
戦時期地域医療の“経験”−「健康青森県」の成立と転回− 川内 淳史

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