論集 東国信濃の古代中世史

井原今朝男・牛山佳幸 編

2008年6月刊
A5判・418頁・上製本・カバー装
ISBN978-4-87294-518-8 C3021
9500円 (税別)
長野市ではじめられた研究仲間「古代中世史研究会」が、17年余にわたっておこなってきた地域での自主的研究活動の成果。
地域の史料とフィールドにもとづきながら、信州や東国の視点から、アジアのなかにおける列島の歴史と文化を分析。
歴史理論を探究しつつ、地域と民衆を主人公とした地域史・日本史学の構築をめざす。

【主要目次】 
T 地域史と権力
科野(信濃)国造に関する考察 小林 敏男
「麻續」の名称とその変遷について 傳田 伊史
十一世紀、東国における国衙支配と坂東諸国済例の形成
−諸国未済物・債務処理システムの登場−
井原今朝男
一条高能とその周辺−姻戚関係と政治的役割− 塩原  浩
U 前近代の技術と生業
古代遺跡出土の鉄鏃 市川 隆之
武家の狩猟と矢開の変化 中澤 克昭
中世における大唐米の役割−農書の時代への序章− 福嶋 紀子
V 寺社と信仰
平安時代初期の天台教団について−恵亮を中心に− 原田 和彦
善光寺信仰と女人救済−主として中世における− 牛山 佳幸
信濃国太田荘における熊野社勧請の意義について 入沢 昌基
小笠原貞宗 開善寺開基説 成立の背景 祢津 宗伸
地方曹洞宗寺院の文書目録作成の歴史的意義
−如仲天ァとの関わりから−
村石 正行
古代中世史研究会 活動記録

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