藩地域の政策主体と藩政 信濃国松代藩地域の研究U 渡辺尚志 (一橋大学教授/1957年生)・ 小関悠一郎 (東大史料編纂所特任研究員/1977年生)編 ISBN978-4-87294-514-0 C3021 2008年7月刊 A5判・346頁・上製本・カバー装 7900円(税別) |
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前書『藩地域の構造と変容』(渡辺編、2005年刊、岩田書院)に続き、信濃国
松代藩地域をフィールドにして、地域社会論と藩権力論の総合化を目指した共同研究の成果。 本書では、核心的テーマとして「政策主体と藩政」を掲げ、藩権力側の認識や政策意図・構想などを、その内部に分け入ってクリアに認識することを目指し、諸政策の立案から実施までを担った人々を「政策主体」と捉えて、その集中的・総合的究明の必要性を提起。 これら「政策主体」の意識・思想を、藩権力と領民との関係に密接に関わる諸政策への取 組みから解明することで、藩権力内部の諸事情を精確に描き出すとともに、政策の立案・決定から実施にいたる過程を、動態的に把握する。 |
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【主要目次】 | |
序 章 藩地域の政策主体と藩政 | 小関悠一郎 |
第1編 政策主体と藩政 | |
第1章 真田家の系譜・事蹟編纂と鎌原桐山の思想 | 小関悠一郎 |
第2章 松代藩家中の天保七年飢饉−寺内多宮を中心に− | 小田 真裕 |
第3章 松代藩士佐久間象山の殖産開発事業 −松代藩地域研究の視点から− |
矢森小映子 |
第4章 苦悩する大名−第九代藩主真田幸教の政治構想− | 佐藤 宏之 |
第2編 藩地域の多彩な展開 | |
第5章 近世後期における松代八田家と松代藩財政 | 望月 良親 |
第6章 松代真田家の大坂交易と御用場 | 荒武賢一朗 |
第7章 中条唯七郎と森村「無尽一件」 −村中一和はいかに実現されるか− |
柄木田文明 |
第8章 近世後期、土堤普請争論にみる藩・藩関係と法意識 | 野尻 泰弘 |
終 章 藩地域論の進展へ向けて | 渡辺 尚志 |