中世伊勢湾岸の湊津と地域構造 中世史研究叢書I 伊藤 裕偉 著 (三重県教育委員会/1965年生まれ) 2007年5月刊 A5判・306頁・上製本・函入 ISBN978-4-87294-466-2 C3321 \6900E 6900円 (税別) |
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考古学の成果をふまえ、第1部では、個別在所の検討を通じ、安濃津をはじめとした伊勢湾西岸部の特性を浮かび上がらせ、第2部では、主として屋号分析をもとに、その出現状況や構成などから、大湊・山田の位置づけを明らかにする。 |
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【主要目次】 図版31点 | ||
序 章 | 中世伊勢湾への視座 | |
第1部 | 湊津と在所の地域相 | |
第1章 | 安濃津の位相を探る(安濃津をめぐる諸研究/中世安濃津成立の背景/中世安濃津の景観/中世安濃津とその在所/湊津としての安濃津/安濃津の交通路と橋/安濃津の住人と町場の状況/安濃津に関わる領主権力/中世安濃津の終焉) | |
補論1 | 安濃津と物資集散機能 | |
安濃津関連史料 康平5年(1062)〜天正20年(1592) 168点 | ||
第2章 | 中世矢野の湊と機能(文献史料から見た中世の矢野/中世矢野の景観/中世矢野の地域的意義) | |
第3章 | 醍醐寺領曽祢荘と松崎浦・細頸(曽祢荘の概略/曽祢荘の範囲と細頸/荘域に営 まれた諸施設/曽祢荘の空間と中世の地域形成) | |
第4章 | 伊勢湾西岸の中世湊津(伊勢湾西岸部の湊津/伊勢湾西岸部における湊津の形態/自然条件と湊津の維持管理/伊勢湾西岸部の湊津研究) | |
第2部 | 地域間の諸関係をめぐって | |
第5章 | 屋号から見た中世後期の地域構造(屋号分析とその視角/分析史料の対象とその分類/分類別屋号の時間的・空間的動向/伊勢湾岸の地域関係/小地域の地域関係) | |
補論2 | 山田・大湊と魚屋善四郎 | |
第6章 | 大湊と山田の位相をめぐる諸問題(大湊の評価をめぐって/大湊と山田の関係/16世紀後半における大湊への入船状況) | |
補論3 | 南伊勢系土師器の分布 | |
補論4 | 中世後期の桑名 | |
終 章 | 総括と展望 | |