危機の時代における都市の革新性と持続性
比較都市史研究会 創立50周年記念論文集
『比較都市史研究』特別号
【発売:岩田書院】

比較都市史研究会 編

2026年7月刊
B5判・350頁・並製本
ISBN978-4-86602-842-2 C3021
2000円 (税別)
1971年に創立された本会(初代代表:鵜川馨/前代表:小倉欽一/現代表:河原温)の創立50周年を記念して、中世から近世・近代の、日本、中国、ヨーロッパ、イスラム世界などの具体的な都市を対象とする論考24編を収録。
環境破壊、疫病、戦争、政治情勢、情報革命などに由来する危機的状況における、都市社会と個人の意識や行動の在り方を、多様な視点から分析する。
【主要目次】
 T 中世  
日本中世都市の夜警について 高橋慎一朗
南宋臨安の大火の実態
 ―嘉泰元年・嘉泰4 年を例にして―
中谷 景介
13世紀中国海港都市と火災
 ―宋代明州城の場合―
山崎 覚士
グランギアによる備蓄の実践と食料の分配
 ―危機におけるブリュッセルのラ・カンブル女子修道院(シトー会)の事例―
舟橋 倫子
ルツェルン同盟の成立(1332年)について 田中 俊之
公会議時代のコンスタンツ
 ―危機の狭間の名誉と繁栄―
服部 良久
百年戦争期ラングドック諸都市の「忠誠」と「反逆」 加藤  玄
ボルドーの陥落と百年戦争終結
 ―王権と都市の交渉―
佐藤  猛
中世後期フランスにおける噂、情報、諜報活動
 ―近年の研究動向を踏まえて―
花田洋一郎
ブルゴーニュ治下ネーデルラントにおける君主と都市の合意形成について
 ―1460−70年代の《全国議会》における政治的コミュニケーション―
河原  温
「14世紀の危機」と14〜15 世紀のフィレンツェの変質 徳橋  曜
フェッラーラ戦争(1482-84)の経験とエステ家の都市計画
 ―包囲戦下の君主と市民―
白幡 俊輔
異教徒と戦う最前線から異教徒を保護する町へ
 ―中世スペイン都市アビラ―
黒田 祐我
 U 近世・近代  
近世カイロ社会とペスト禍
 ―17世紀初頭を中心に―
長谷部史彦
近世イスタンブルにおける震災と復興
 ―1766年地震を事例として―
藤木 健二
中近世アムステルダムの市長たち
 ―レヘント寡頭制のトップリーダー―
田中 史高
帝国都市アウクスブルクにおける危機回避的森林政策
 ―森林書記会計簿の災害史的分析―
渡邉 裕一
1600年前後リューベックにおける政治的危機と危機への対応 池田 利昭
近世ドイツ都市における食糧問題と市民の生業
 ―18世紀リューベックの事例―
菊池 雄太
近代移行期ロンドンにおける都市化と給水システムの転換に関する一試論 唐澤 達之
都市衛生環境の危機と改革
 ―近代ロンドンと東京の事例から―
永島  剛
19世紀後半英国地方都市の感染症対策
 ―レスター市における天然痘拡散防止策と市民社会―
安元  稔
肺ペストと奉天社会
 ―商務総会の活動を手がかりに―
福士 由紀
ルムの集落:1923年ギリシアトルコ間の住民交換とその結末 川本 智史

ご注文へTOPEへ