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朝隆卿記 逸文集成 岩田書院史料選書10 木本 好信 編 (元 龍谷大学教授/1950年生まれ) 2026年4月刊 A5判・50頁・並製本 ISBN978-4-86602-195-9 C3321 1500円 (税別) |
| 「平治元年(1159)十月、摂関政治は遠き世に去り、院政政治の凋落のうちに武士の不気味な台頭が顕著となっていた頃、平安王朝の余韻のひとつを断ち切るかのように一人の散位公卿が薨じていった。「冷泉中納言」と呼ばれた勧修寺流藤原氏の朝隆(あさたか・1097-1159)である。本書は、この藤原朝隆の散逸した日記の逸文を集成したものである。(中略) さて、本題の日記についてであるが、最も日付の早いものは、朝隆十九歳の時、永久三年(1115)二月六日の藤原忠通の大納言拝賀のことで、下限は薨去前年の保元三年(1158)十月二十九日の文殿始の条文であって、その間四十四年にわたる。(中略)このようにして記録された半世紀に近い期間の日記が今のところ六十余条しか伝存していないのは、勧修寺流藤原氏の主流が為隆・顕隆兄弟の家系へと移行して、六子の朝隆が傍系となって日記を伝えるべき子孫も衰退していったからであろう。(中略) このような多くの逸文を含む未刊の部類記に引用された「藤原朝隆」逸文も、もちろん未刊の貴重なものであって、院政期の公卿の実態解明にとって有用である。」(解説より) |
| 【主要目次】 |
解説:藤原朝隆と『朝隆卿記』 木本 好信
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