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近世地域史研究の模索 「つながり」の視点から 小田原近世史研究会 編 (代表:松尾公就) 2022年1月刊 A5判・344頁・上製本・カバー装 ISBN978-4-86602-127-0 C3021 7400円 (税別) |
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本書は、『交流の社会史−道・川と地域』(2005)、『近世南関東地域史論−駿豆相の視点から』(2011、いずれも岩田書院刊)に続く、小田原近世史研究会の第3論集である。 「本論集では、これまでの論集の成果と当会の研究姿勢を踏まえ、「つながり」をテーマに設定した。人びとのつながりには流通・金融などモノを媒介としたつながり、国学・俳諧・心学など文化や思想を媒介としたつながり、情報伝達や婚姻関係など、多様なものが想定されるとともに、前論集で枠組みとした「駿豆相」の外部からみえる地域性の指摘も可能である。また、人と人がつながることで何かが生まれるその場、その時にこそ、地域性やその形成過程が見出しうる。すなわち、本論集では、一対一の関係も含む人と人とのつながりに着目することで、地域の新たな側面や特質を明らかにする「つながり」の視点から地域史を試みたい。」(本書序章より) | ||
【主要目次】 | ||
近世地域史研究の進展のために ―「つながり」の視点から | 岡崎佑也 桐生海正 早田旅人 |
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第一章 | 山を越えた獅子舞 ―箱根湯立獅子舞の起源をめぐって |
下重 清 |
第二章 | 「つながり」がつくる報徳仕法 ―小田原藩・相州諸仕法の変容・展開と地域 |
早田 旅人 |
第三章 | 尊徳仕法の広がりとネットワーク | 松尾 公就 |
第四章 | 阿波藍商人とつながる人びと ―相模国を事例として |
岡崎 佑也 |
第五章 | 小田原藩領における在村炭仲買の流通ネットワーク ―江戸炭薪問屋とのつながりを中心に |
桐生 海正 |
第六章 | 幕末期小田原地方の地主貸借関係 ―経営維持をめぐって |
荒木 仁朗 |
第七章 | 弘化二年、小田原藩主大久保忠愨の領内巡見 |
椿田有希子 |
第八章 | 幕末期の寄場組合大惣代の探索と事件対応 ―東海道保土ヶ谷宿高橋勘右衛門の事例をもとに |
中根 賢 |
第九章 | 戊辰戦争期豆相地域における沿岸取締体制 ―豆相軍監・韮山役所・下田町の動向を中心に |
神谷 大介 |
第十章 | 鴫立庵と「つながり」をもった俳人の地域的な変化 | 富田三紗子 |
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