南北朝期 法隆寺
金堂間私日記・吉祥御願御行記録
南都寺社史料集3(岩田書院史料選書8)

「金堂日記」を読む会 編
(代表:河野(こうの)昭昌(しようそう)

2022年1月刊
A5判・254頁・並製本
ISBN978-4-86602-126-3 C3321
4900円 (税別)
寺院伽藍の核と言えば、金堂である。法隆寺には、この金堂に関する中世前半期の記録が三帖残されている。三帖とは、「金堂仏像等目録」「金堂間私日記」「吉祥御願御行記録」で、「金堂日記」と総称される。そのうち「目録」は既に何度か翻刻もされ、後二書とは性格が異なるため、今回は収録を見合わせた。
「金堂間私日記」は、鎌倉後期の金堂預・金堂十僧定朝日記の集成であり、「吉祥御願御行記録」は、中世形成期以来南北朝の吉祥御願御行(吉祥悔過・金堂御行・金堂修正会)に関する編纂記録書である(これらの影印版は既に『影印本 法隆寺史料集成』に収録)。
【主要目次】 
 総論 『金堂日記(三帖)』−概要と系譜− 河野昭昌

翻刻編
 
 金堂間私日記(こんどうかん わたくしにっき)  
  定朝が法隆寺金堂預に就任した弘安8年(1285)から、元応元年(1319)に没するまでの35年間の日記。金堂を管理・運営する金堂十僧の動向や、定朝が興福寺門跡寺院一乗院より依頼された禅師等の法要成就祈願「御諷誦」が主体。
 吉祥御願御行記録(きっしょう ごがん おんぎょう きろく)
  承応2年(1078)の「法隆寺恒例吉祥并讃所用物支度」から、康安2年(1362)「金堂御行承仕加供事」までの300年間にわたる吉祥御願御行に関する所作、動員、用途供給、準備等の総括的な記録書。

解説編
 
 金堂間私日記 河野昭昌
 吉祥御願御行記録 河野昭昌
 特論 鎌倉後期法隆寺十僧の系譜
 −「金堂間私日記」より−
田中順一

翻刻編索引
 
【既刊】  
1:南北朝期法隆寺記録 2014.05刊/A5・200頁/2800円(税別)
2:南北朝期法隆寺雑記 2017.07刊/A5・176頁/3200円(税別)
 

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