南北朝期 法隆寺雑記
南都寺社史料集2
岩田書院史料選書5

「法隆寺雑記」を読む会(代表:河野昭昌) 編


2017年7月刊
A5判・176頁・並製本
ISBN978-4-86602-979-5 C3321
3200円 (税別)
本書は、既刊『南北朝期 法隆寺記録 <南都寺社史料集1>』(岩田書院 2014)に続き、天理図書館所蔵「具中暦 康安二年」を、紙背「法隆寺雑記」ともに影印・翻刻で収録し、解説・索引を付す。
「法隆寺雑記」は、康安2年(1362)具中暦の紙背に書かれた無題の法隆寺堂宇別編年体の史書で、法隆寺旧蔵。形態は巻子本で、記載期間は奈良時代より南北朝時代。
全体が25事項で、その内、9事項が東院、13事項が西院で、各事項が編年体で記述され、多くの逸文が含まれる。
同時期編纂の史書『別当記』『嘉元記』、それに前書「法隆寺記録」に続く第四の史書で、『別当記』『嘉元記』に使用されていない「顕真記録」などを使用。
【主要目次】

第1部 影印編
 表 「康安二年具中暦」
 紙背「法隆寺雑記」

第2部 翻刻編
 紙背「法隆寺雑記」
     上宮王院絵殿/御舎利殿太子御影/太子二歳御影/
     御舎利堂/上宮王院/聖霊会/北室/五所社/ 金光院/
     天満社/聖霊院/綱封蔵/中門二王子/金堂/講堂/
     御塔/上堂/惣社/三経院/西円堂/西寺鐘落/
     西寺手水屋/冥府御社/龍池/龍田夷/追筆

 附:表「康安二年具中暦」上部欄外記事


解 説                             河野昭昌

附:「要目」「項目」「典拠名」と、法隆寺諸記録『大日本史料』との関係表

「法隆寺雑記」と『大日本史料』との対応表

索引(人名・地名・事項)


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