まなざしの論理 空間史学叢書3 野村俊一+空間史学研究会 編 2020年10月刊 A5判・228頁・並製本・カバー装 ISBN978-4-86602-103-4 C3321 3900円 (税別) |
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「本号巻頭の特集は、2013年8月1日に開催した第3回シンポジウム「まなざしの論理」をもとに構成されている。(中略) さて、シンポジウムの全体討議では、眼に見えるものの自明性を揺るがしうる、文化体系別の目に見えないさまざまな様態について議論が交わされた。形態や大きさ、ものの機能といった建築史や美術史がしばしば取り扱うリアルな実態を超えて、これらが表象する不可視の世界像や、この世界像を解釈・伝達する技法のあり方に焦点が当てられた。建築史学の立場に限定しても、この学術分野で用いられる実利的・工学的議論を再考しうる多くの伏線がこの議論に見え隠れしているといって良い。」 (野村「編集後記」より) |
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【主要目次】 | ||
■特集 <シンポジウム>まなざしの論理 | ||
建築をみる・建築からみる ――平安京の住まいの空間と景観 |
溝口 正人 | |
神像を見る・神像が見守る ――古代アテナイのポリス空間と守護神像 |
芳賀 京子 | |
名所へのまなざし ――江戸時代の松島図を切り口に |
佐藤 琴 | |
全体討議 | 司会: 野村 俊一 |
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■論文 | ||
ルーマニア・トランシルヴァニアにおける山村景観 ――伝統的牧畜と生産空間の形成 |
杉本 敦 | |
「双立教会」考―北イタリア古代教会の空間機能と祭壇 | 奈良澤由美 | |
中国の地方小都市における祭祀空間とその変遷 ――広東省汕尾を事例として |
稲澤 努 | |
ローマ・ガラスにみる帝政後期の港湾都市プテオリ ――スペイン、アウグスタ・エメリタ出土の新事例を中心に |
藤井 慈子 | |
■フィールドノート | ||
観音像の流転と土地の記憶 ――興福寺西金堂「霊験観音」をめぐる語り・設え・巡礼 |
海野 啓之 | |
【空間史学叢書 既刊】 | ||
1:痕跡と叙述 2013年10月刊 2800円(税別) | ||
2:装飾の地層 2015年3月刊 3800円(税別) | ||