浜松まつり
―学際的分析と比較の視点から―

荒川章二・笹原 恵・山道太郎・山道佳子 著

2006年3月刊
A5判・328頁・並製本
ISBN4-87294-428-3
2400円 (税別)
5月の連休中、静岡県浜松市は「浜松まつり」一色になる。
ラッパの音とお囃子の音、砂煙の上がる大凧揚げ、夜の街路での提灯の灯りと練りの声…。
その魅力を、日本史・社会学・古典芸能・ヨーロッパ史の各分野から学際的に分析する。
【収録内容】 
第1部 浜松まつりの歴史的検討
第1章 浜松まつりの歴史的形成―「凧揚」から「凧揚祭」へ―
     初凧揚げの風習化:近世末/凧合戦の開始:明治前中/凧揚げ会場と屋台の登場:明治末/浜松「凧揚祭」の成立:大正期/「浜松凧祭」への発展:戦前
荒川 章二
第2章 浜松まつりの屋台と森三之助
     屋台とは何か/浜松まつりの屋台の歴史/お囃子の誕生と森三之助
山道 太郎
第3章 明治末期浜松の芸界
     明治40年代の日本と浜松の芸能/浜松の芸界と浜松の人々
山道 太郎
第4章 戦後版浜松まつりの成立と発展
凧揚げの復活/イベント化の進展/まつり行き詰まりの打開
荒川 章二

第2部 浜松まつりの現在と地域
第5章 浜松まつりの現在―まつりの構造分析―
     現在の浜松まつり/空間構造/地域アイデンティティ/地域イベント/地域の連帯/まつりとジェンダー/まつりの諸行事
笹原  恵
第6章 浜松まつりのお囃子―2003年度調査報告から―
     浜松まつりのお囃子の演目/お囃子の伝承
山道 太郎
第7章 浜松まつりの運営とコミュニティ
     主催団体/自治会と凧揚会/まつりの運営/浜松まつりと規律
笹原  恵

第3部 祭りの比較研究
第8章 近代スペインの形成と祭り―祭りの比較研究から―
     バルセローナ市の祭りの変遷を通して、浜松まつりを照射する。
山道 佳子

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