越後中世史の世界
岩田選書◎地域の中世B

佐藤 博信 著
(千葉大学教授/1946年生まれ)


2006年4月刊
A5判・174頁・並製本・カバー装
ISBN4-87294-425-9
2200円 (税別)
品切れ
東国中世史研究の第一人者である著者の、研究の出発点となった越後中世史の成果を収録。いずれも、1969年から1975年にかけて発表された論文であるが、その意味は今も失われていない。
【収録内容】 
第1章 越後国奥山庄と金沢称名寺
     奥山庄金山郷の伝領関係をたどる。
第2章 越後国三浦和田氏の領主制について
     13〜16世紀、奥山庄を舞台に活躍した三浦和田氏の領主制の性格、およびその発展・展開過程を考察。
第3章 越後応永の内乱と長尾邦景
     応永の内乱の過程で主要な役割を果たした守護代長尾邦景の歴史的役割を当時の幕府体制との関連で明確にし、将軍先制を支える基盤を展望する。
第4章 室町期の一国人領主像−中条房資記録の分析−
     享徳3年、中条房資は、この「記録」を通じて何を残そうとしたのか。
第5章 「色部年中行事」について
     越後の在地領主色部氏が永禄年間に残した「色部年中行事」を分析し、椀飯・出仕および座敷の在り方、色部領の支配機構と経済構造について考察。
第6章 戦国大名制の形成過程−越後国の場合−
     永正の乱の歴史的前提、戦国大名制への二形態の運動と帰結、国人領主連合−揚北衆の崩壊、戦国大名制の構造的特質、の4節に分けて越後戦国史を描く。
補論1 「揚北衆」について
補論2 戦国社会論ノ−ト
補論3 戦国期の一側面−洞について−
補論4 奥山庄

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