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日本語教育と近代日本 多仁 安代 著 杏林大学非常勤講師/1950年生まれ) 2006年4月刊 A5判・282頁・並製本・カバー装 ISBN4-87294-421-6 品切 |
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近代日本における日本語教育に関する初めての通史――。 先に、『大東亜共栄圏と日本語』(勁草書房 2000年)で、第二次大戦期を中心とした日本の 南進政策にともなう日本語教育の歴史を考察した著者が、対象とする時期と地域をひろげ、明治以降の日本語教育の歴史を、文化面だけではなく、日本と相手国との政治的・軍事的・経済的関係も視野に入れて、多角的な視点から考察。 |
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【収録内容】 | ||
第1章 | 日本語教育の幕開け | |
第2章 | 日本語が自主的に学ばれた時代 | |
第1節 | 明治日本の近代化に学ぶ近隣諸国 朝鮮・清国からの留学生/中国・朝鮮へ渡った日本人教師 |
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第2節 | 海外に移住した日本人二世の教育 ハワイ諸島とアメリカ本土/ラテン・アメリカでは |
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第3章 | 日本語教育が国策とされた時代 |
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第1節 | いわゆる「内国植民地」の言語政策 沖縄/北海道の「アイヌ」たち |
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第2節 | 新領土における「国語教育」 台湾/朝鮮半島/南洋群島(ミクロネシア) |
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第4章 | 「大東亜共栄圏」と日本語の拡大 ゆれる日本語教育/南方特別留学生/満州(中国東北)/中国占領地/華僑の多いマラヤ・シンガポール/オランダ領インドネシア(蘭印)/仏教国のビルマ/アメリカ植民地のフィリピン |
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第5章 | 対日戦と米英の日本研究 アメリカ軍の日本語学校/イギリス軍の日本語学校 |
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第6章 | 再開された戦後の日本語教育 戦後復興と日本語教育の再開/高度経済成長とともに/相互理解をめざして |
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