著者名:多仁安代著『日本語教育と近代日本』
評 者:
掲載誌:「日本歴史」703(2006.12)

 現在、多くの日本人が海外に日本語教師として赴任しているが、これはなにも最近始まったことではない。明治以来の先人も、同じく国際交流を目指して海外 に行き、大きな足跡を残してきた。しかしそこには、それ以外に国家や個人としての戦略、思惑があったことも事実である。本書の面白いところは、地域や時代 によってそれがさまざまに展開し、しかも現在に至るまでを展望している点にある。対外関係史の新しい視点として興味深かった。(也)
 
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