環境歴史学の探究
環境歴史学論集A

橋本 政良 編著(姫路工業大学名誉教授/1938年生まれ)

2005年11月刊・A5判・264頁・上製本・函入SBN4-87294-402-X
4900円
前書『環境歴史学の視座』(岩田書院 2002)の成果をふまえ、
@廃棄・排出物などによる 環境汚染、A自然災害による被害、B社会・経済・政治関係から起こる環境問題、C文化財・景観保護、など、人間・自然によって引き起こされる環境要素を、歴史学・考古学・文化人類学の分野から学際的に論究する。
【収録内容】 
序 章 文化の時代間共生と環境歴史学
     環境問題の広がり/環境歴史学の目的と責任/過去について−間時代学的省察−/未来としての過去
橋本 政良
第1章 古代日本の災異詔勅にみる環境認識
     古代人の災害描写/自然災害への行政的施策と政治思想−古代における災異詔勅−
橋本 政良
第2章 戦国城下町の食生活をめぐる歴史的環境
     −一乗谷朝倉氏遺跡の調査成果から−発掘された食用動植物/海産魚介類の嗜好と供給/魚介類の流通/鳥獣類の供給と狩猟
佐藤  圭
第3章 戦国時代宇都宮家臣の営為と地域文化の基層
     −下野国高橋城と東高橋郷・高橋氏を例に−
     高橋城/東高橋郷/高橋氏
新川 武紀
第4章 若狭野尻銅山における環境問題−史料紹介を通しての試論
     野尻銅山と銅山下11ヶ村の概要/銅山再開への抵抗/年貢と遺された二、三の問題
隼田 嘉彦
第5章 森を守る法・森を破壊する法
     −東南アジアにおけるポスト植民地主義と森林をめぐる慣習法− 
     マレーシア・サラワタ州の土地法と森林法/インドネシアの森林資源と先住民/フィリピン北部ルソン島先住民の慣習法
合田 博子

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