隼人の国の民俗誌A
御田植祭りと民俗芸能


下野 敏見著
(元 鹿児島大学教授/1929年生まれ)

2004年10月刊 
ISBN4-87294-338-4
A5判・418頁・上製本・函入

9900円
隼人の国(南九州)の民俗誌のうち、民俗芸能関係をまとめる。第1編では、日本南限地の御田植祭りの中から3例を示し、その意味するものを探求。第2編では、南九州各地の事例を述べた。第3編では、中世以来の御船歌の南日本的展開を試み、また、沖縄・鹿児島で盛んな棒踊りについて比較し、その他の芸能についても論究した。(全2冊完結)
【主要目次】
  
第1編  御田植祭り
第1章 宝満神社(種子島)の御田植祭り−独特な田植歌と赤米の舞い−
第2章 新田神社(薩摩)の御田植祭り−稲魂招きと薩摩棒踊りの起源−
第3章 田代神社(日向)のオンダ祭り−修験道文化の底に見えるもの−
第2編 祭礼と行事
第1章 大隅半島の御崎祭り−古代に深淵か、ユニークな海神の巡行−
第2章 薩南知覧の御船歌と家粥祭り−南北文化の狭間で考える二つの儀礼−
第3章 先祖が二度来る島から−吐?喇列島のおやだま祭り−
第4章 隼人の国の内侍舞いと内侍神楽−巫女のエクスタシーを表現した格調高い舞い−
第5章 上甑島の内侍の衣装−付 三つの海辺の舞い−
第6章 隼人の国 加治木のくも合戦−士風と町人文化が生んだ傑作−
第7章 隼人の国の水車カラクリ−薩南に花開く人形芸技術の謎を解く−
第3編 歌謡と民俗芸能
第1章 南日本の御船歌の研究−特異な消去歌唱法はどうしてできたか−
第2章 隼人の国に咲いた花、アケスメロ−「消え、消え」、消え入ろうとしている芸能−
第3章 隼人の国の芸能の発生と意義−さまざまな呪術を伴う民俗芸能−
第4章 塗木やんせ踊り考
第5章 琉球国フェーヌシマ踊りと隼人の国の棒踊り
−呪術的指揮棒と戦闘的棒芸の流れの中で−
    
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