近世史研究叢書J
旗本領郷村の研究

川村 優著
(千葉県郷土史研究連絡協議会会長/1926年生まれ)

2004年8月刊 
ISBN4-87294-328-7

A5判・468頁・上製本・函入

11800円

前著『旗本知行所の研究』(1988 思文閣)、『旗本知行所の支配構造』(1991 吉川弘文館) に続く著者の旗本領研究をまとめる。
上総・下総を中心とした旗本領郷村と組合村の動向と、旗本知行所支配の実態、特に総知行高500石から600石の旗本の村落支配の実態を、個別具体的な研究に基づき論証し、旗本領の性格と旗本知行権について考察する。
【主要目次】
第1章 旗本領の性格と旗本知行権
第1節 旗本知行村落の特質−若干の構造的側面−
第2節 支配形態よりみたる房総三国の性格の一端
−主として旗本領の分布を指標に−
第3節 旗本知行権の評価をめぐる一、二の問題
−鈴木壽博士の所説の一端との関連−
第4節 旗本(領)研究のための覚書
−今後の研究飛躍のためのいくつかの視点について−
第2章 旗本領郷村と組合村の動向
第1節 相給村落の一特質
−上総国長柄郡立鳥村の「往来筋溜井諸事改帳」の紹介−
第2節 近世後期東上総旗本相給村落の一動向
−享和三年武射郡八田村取締拾給連印帳−
第3節 近世における組合村の存在とその性格
−上総・下総両国の数例を中心として−
第4節 上総国における改革組合村の始原
第5節 郷五人組考
第3章 旗本知行所支配の実態
第1節 酒井氏・仙石氏の知行所支配
−その系譜と実証研究の一斑−
第2節 筒井氏の知行所支配(1)
−筒井氏の系譜と知行の一端−
第3節 筒井氏の知行所支配(2)
−幕末期を中心に−
第4節 杉田氏の知行所支配
−幕末期嘉永年代を中心に−
第5節 阿倍氏の知行所支配
−幕末期地頭所臨時用人追放要求の経緯を中心に−
第6節 小栗氏の知行所支配
−幕末期の動向を中心に− 
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