巡礼論集A
六十六部廻国巡礼の諸相


巡礼研究会編
(代表:日野西 眞定)


2003年1月刊
A5判・242頁・上製本・カバー装
ISBN4-87294-274-4
4900円

 六十六部は日本における最大の巡礼であり、中世から近世にかけて、さらには近代のある時期まで、この名で呼ばれる遍歴者たちが列島各地を旅していたことが知られている。
本書は1998年に開催されたシンポジウムの成果の他、4篇の論考と文献目録を収めたもので その歴史、組織と伝承、廻国の論理、廻国成就後の供養のあり方と供養塔造立のなどの問題を、多方面から考察する。
収録論文
T 六十六部シンポジウム―廻国巡礼の発生とその変貌
六十六部回国納経の発生と展開
六十六部聖の系譜/中世六十六部聖の回国納経/六十六部聖の巡拝路
田代 孝
六十六部聖・行者の廻国目的とおこない
法華経奉納/埋納経筒/巡礼者の聖俗比
藤田 定興
近世六部の組織性
渡世の六部たち/廻国供養塔に刻まれた助力者/東叡山と御室御所の御定目
小嶋 博巳
民俗社会の六部伝承
民俗語彙の<六部>/六部の授けたもの/雄勝町大須の六部伝承/ほか
川島 秀一
U 研究論文・史料紹介
六十六部を描く行列絵巻―その解釈における一試論
絵巻の概要/行列の概要と場面説明/場面説明の検討/絵巻の性格
小栗 栖健治
六十六部 中山作大夫の廻国修行日記
作大夫の廻国巡礼/自己神格化/大梵天王社の神主大夫/資質/信仰/人間関係
鈴木 宗朔
近世阿波の藍商人 盛家の巡礼資料
藍商人盛家/盛家所蔵資料と巡礼の様相
長谷川 賢二
高野山の六十六部史料
霊宝館所蔵法華経/六部の木札/奥の院墓地の経筒・金石造物/ほか
日野西 眞定
六十六部研究文献一覧 小嶋 博巳・
田中 智彦編
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