同郷者集団の民俗学的研究
―都市と農村の交流―

松崎 憲三編
(成城大学教授/1947年生まれ)

2002年12月刊・ISBN4-87294-271-X
A5判・322頁・上製本・函入
6900円


近代以降、向都離村によって大都会に居住するようになった地方出身者、都市移住者達は、大都会という異質な社会の中で結節を求めて同郷者集団を結成した。本書は、成城大学民俗学研究所のプロジェクト「都市の中の故郷―同郷者集団をめぐる民俗―」の研究成果で、都市における同郷者集団の形成・展開とその社会的機能について分析する。
【主要目次】
第1部 同郷者集団の実態
向都離村と帰去来情趣 松崎 憲三
沖縄の同郷者集団
―県人会活動を中心に―
牧野 眞一
同郷者集団と自治体
―岩手県陸前高田市の事例を中心として―
金野 啓史
第2部 職業・学業と故郷
都市における同郷者集団の形成と故郷観
―新潟県西蒲原地方の出郷者と東京の風呂屋・銭湯の展開―
谷口  貢
都市における青年と故郷
―寄宿舎・学生寮にみる同郷者結合を中心に―
前田俊一郎
同窓会と故郷
―在京気仙沼高校同窓会の事例から―
越川 次郎
教育の中の故郷
―1930年代 都市における郷土教育試論―
小国 喜弘
第3部 都市と農村の交流
地域間交流事業からみた都市と農村
―東京都品川区を事例として―
鈴木 厚志
地域活性化への取り組み
   ―UIJターンを中心として―
松崎 憲三
同郷者集団関係文献目録
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