つく舞考

谷津 順(1992年歿)
橋本 裕之
(千葉大学助教授)解説

2002年4月刊
A5判・234頁・並製本・カバー装
ISBN4-87294-236-1
2800円


千葉県野田市や、茨城県龍ケ崎市などに伝承されている民俗芸能「つく舞」。柱にのぼり、さまざまな曲技を見せるという、この極めて特異な形態をもつ「つく舞」。本書は、野田市に生まれ、野田のつく舞を見て育った郷土史家が、永年の研究の成果をまとめたもので、生前に刊行が準備されていたが、刊行には至らなかった。付録として、柳田国男「つく舞に関する講演」(「定本柳田国男集」未収)を収録。
【主要目次】
つく舞考
   「津久舞が帰ってきた」野田の夏祭り
  つく舞とは何か
  近世つく舞資料
  廃絶したつく舞
   現在おこなわれているつく舞
  つく舞行事の比較
  つく舞についての諸説
  「都盧」「尋橦の舞」の由来
尋橦からつく舞へ
  同型または類似の祭礼行事
  尋橦の西漸
  附:奇祭 つく舞考
資料:柳田国男「つく舞に関する講演」
(1954年7月:千葉県野田市)
解説:橋本裕之「つく舞の源流を求めて」
詩人として郷土史家として/つく舞の諸相を求めて/つく舞の源流を求めて/柳田国男に対峙して/『つく舞考』の可能性を求めて
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