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憑依と呪いのエスノグラフィー 梅屋 潔(一橋大学大学院/1969年生まれ) 浦野 茂(慶應義塾大学非常勤講師/1967年生まれ) 中西 裕二(福岡大学教授/1961年生まれ)著 2001年10月刊 A5判・246頁・並製本・カバー装 ISBN4-87294-217-5 2800円 品切れ |
新潟県佐渡島の人々の会話において、トンチボ(頓智坊)またはムジナ(貉)と呼ばれる動物がしばしば話題にあがる。このトンチボなるものは、動物であるにもかかわらず人間に変身してひとを騙したり、とり憑くなどする存在として、昔話から伝説など、身近な過去についての物語において、あたりまえのように語られている。ところが、いざ、それが何であるかを外部の研究者が同定しようとすると、ある困難に陥るという。… 本書は、佐渡のムジナ・トンチボに憑かれた事例141を掲げ、その事例をもとに、人類学・社会学の地平から、新たな「憑きもの」研究を切り拓く「エスノグラフィー(民俗誌)」。 |
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【主要目次】 | |
序 | 梅屋 潔 |
第T部 「憑きもの」研究の地平から | |
第1章 佐渡島の憑きもの現象 | 中西 裕二 |
第U部 人類学の地平から | |
第2章 邪なイノリ | 梅屋 潔 |
第3章 「有り難き」ひとびと | 梅屋 潔 |
第4章 「象徴」概念は「合理」的に埋葬されうるか? | 梅屋 潔 |
第5章 憑依、あるいは憑依の語りにおける口唇性と肛門性 | 中西 裕二 |
第6章 民俗的災因体系における隣接性の問題について | 中西 裕二 |
第V部 社会学の地平から | |
第7章 「口承の伝統」の分析可能性―物語の相互行為分析 | 浦野 茂 |
参考文献 | |
おわりに | 中西 裕二 |