No.923(2015.08)

【うるさい爺さん】

 私って、怖い(恐い)のかなあ。
 最近、岩田書院に配達に来るようになった郵便局の若いお兄さんは、なんか怯えてるような気がする。小さい声で「日本郵便で〜す」と言って郵便物を置いていくのだが、私がその場にいて受け取ろうとすると、明らかに腰が引けてる(笑)。広告代理店の若いもんも、最初に、「もう、あんたんとことは取引中止!」、と言ったせいか、その後の電話の対応がおどおどしてる。
 まあ、私も65歳を超えて、いい年した爺さんだし、親子以上も年の離れたおじさんとは、できれば付き合いたくない、という気持ちは判るけどね。
 以前にも書いた事があるが、著者と出版社の編集者との付き合い方も、年齢とともに変わってくる。編集者が若いころは、自分の上の世代から原稿を「いただいて」いたのが、年と共に同世代の著者と一緒になって作るようになって、それがだんだん自分より若い著者を相手にするようになる。社員が複数いる会社なら、うまく世代交代についていけるが、岩田書院のように私ひとりだと、そうはいかない。まして「社長」だし…。
 で、最初に戻ると、ま、どう思われてもいいか、ということになる。