No.921(2015.08)

【『学芸員の仕事』品切、増刷せず】

『学芸員の仕事』(本体1900円)については、この「裏だより」で何度か触れたことがある。刊行が2005年4月(700部)で、同5月に増刷(500部)、そのご同7月に3刷(700部)、ここまでで一気に1900部、そのあとも 2006年(700部)、2008年(500部)、2010年(500部)で、2012年(500部)が7刷となって、累計4100部。じつは このほかに初刷は、編者の神奈川県博物館協会に1500部納品しているので、それが県下の公共施設などに寄贈されている。
 それまで「博物館学」の本はあったが、学芸員の現場の声を本にしたものはなかった。それで売れたので、編者(というか編集担当者)にとっては、してやったり、売れると思ってた、岩田さんは判ってない、ということになります。はい、おっしゃる通り。
 ただ さすがに売れ行きは落ちてきて、7刷500部を売り切るのに3年かかった。それが品切になってしまったのだが、さて増刷するか、という問題。
 結局 増刷はしないことにしたのだが、その理由は、増刷の最低部数500部を売り切るのに、あと5年かかるだろう、ということ、発行から11年経って、内容の一部が古くなってきたこと、などによる。
 その報告や、いままでのお礼もあるので、当時の編集メンバーに集まってもらって岩田書院で一席もとうとしたら、なんと皆さん奥ゆかしい。割り勘でいきましょう、ということに。えっ そうなの? で結局、割り勘になってしまった。というお話でした。
 なお、現在「品切」にしてますが、表紙が汚れた返品なら出荷できます。ただし、汚れていても定価販売です。申しわけありません。