No.915(2015.05)

【記念論集の作り方】

 去年から今年にかけて、大学の先生の退職記念論集や還暦記念論集を何冊か出している。65歳定年のところが多い。ちょうど私と同世代、ということです。
 以前にも書いたことがあるが、この種の論文集は、どうしてもテーマがバラバラになりやすくて、出版社は売れないから、いやがる。それを避けるにはどうするか。そこは弟子の腕の見せ所。
 記念論集の刊行期限は数年前に判るわけだから、それに向けて研究会を立ち上げるとかして統一テーマを設け、それで書ける人だけに書いてもらう。いまそのテーマに関心がない人は、最初から降りてもらおう。そういうに人は、出来た本を買うことで協力してもらえばいい。どっかで割り切らないと、いいものは出来ない。