No.890(2014.12)

【本代を踏み倒す気か】

 この項、書くのにためらいを感じつつ、やっぱり書いておく。ただ、書き始めると私のことだから、どんどんエスカレートしそうで、自分で怖い。
 詐欺に引っかかったわけではない。著者・執筆者が自分の本を買って、その本代を払わない、というもの。この業界の人は、そいつはひどいやつだ、と思ってくれると思うが、普通の人は、なんで著者が自分で自分の本を買うの?と疑問に思うかも知れない。原稿料や印税が入るんじゃないの?と。
 この世の中、そんなに甘いもんじゃない(と、私が偉そうに言うことではないが)。専門書の世界では、著者は本を出すと普通は、お世話になった方へ著書を献本する。仮に原稿料や印税が出たとしても、それ以上に自分の本を買うから、結局持ち出しになる。そうやって買ってくれるから、我々のような出版が成り立つわけで、感謝しなくてはならない。という言い方は良くないな。いつも感謝してます。だな。
 ここでは、そういうことを書きたかったわけではなくて、ひどいやつが二人いる、という話。一人はフリーのカメラマンで、共著者の本の販売を委託したのだが、その売上げ金を使い込んでしまって払ってこない。あとの一人は論文集の執筆者で、本代3冊分2万円を6年以上たっても払わない。大学教授が2万円を払えないか?。なわけないよな!。もちろん、何度も督促してる。
 *付記:二人のうちのカメラマンから、12月末に半額送金があった。あと半分残ってるからね。あとの大学教授は…。