No.826(2013.10)

【岩田書院の「なぜ」?F】

 以下は、『アクセク』に書かなかったこと。補足です。
 秋は学会シーズンです。毎年この時期は毎週末、どこかの学会に、本を売りに行っている。10月は、12日:新潟(日本民俗学会)、13日:京都(日本史研究会)。翌週19日:長野飯田(民俗芸能学会)、20日:仙台(日本思想史学会)。翌々週 26日:太宰府(日本山岳修験学会)、27日:金沢(地方史研究協議会)。前の晩は仮眠程度で土曜の朝に出かけて、翌日は、夜行バス・日帰り・飛行機で、それぞれ移動です。
 考えてみれば、社員が何人かいる会社は、学会が重なったら、社員が手分けをして行けばいいことなので、こんなことをしなくて済むが、私ひとりだと 私が東奔西走(右往左往?)しなくてはならない。本の売上げは1箇所で10万円もいかない。その間、他の仕事もたまる。こうまでするエネルギーがどこから来るの?、ということだろう。当日の売げを考えれば当然、行かない、ということになる。それでも行く。意地になってるの?、それもある。
 出版の基本は、著者がいて、読者がいて、はじめて成り立つものだから。岩田書院にとって、それは各種の学会・研究会の場だから。売れないと言って見捨てて?は、いけない(よな)。本が売れなければ、商売は成り立たないが、それだけを考えていたら、本は売れない。この本作りに対する姿勢を示し続けることが大事だと思う。
 そういえば、この夏も、そうだった。8月24・25日:松山(中世史サマーセミナー)。いったん戻って 26日:伊豆(日本宗教史懇話会サマーセミナー)、27日:熱海(中国宋代史研究会夏合宿)。このときは、道後温泉、伊豆・熱海温泉と、温泉巡りをしてた感じ。