No.臨時増刊(2012.2)

【2011年の売上げベスト11】

 昨年(2011年)の売上げ、上位11点を掲げます。
 @熊野観心十界曼荼羅、A天野社舞楽曼荼羅供、B松平家忠日記と戦国社会、C中近世伊勢神宮地域の貨幣と商業組織、D浅井了意全集仮名草子編2、E織田権力の領域支配、F浅井了意全集仮名草子3、G唱導文化の比較研究、H地方史文献年鑑2010、I近世日本石灰史料研究4、J都市民俗基本論文集2
 これを見ると判るのですが、いずれも、定価1万円以上の本か、助成金や、著者・編者による大量の買上げがあったものです。定価が高ければ、実売部数が少なくても売上額は多くなります。でも、利益が出ているかどうかは別問題。
 それらを除くと、実質的に売れて6位に入った『織田権力の領域支配』は優秀です。こういうような、定価が7000〜8000円くらいの本が 400冊きっちりと売れてくれると、経営的に安定します。3000円以下の本は、原価回収するのが精一杯で、回収後も、定価が安いので利益が少ない。でも、定価が安くても、売れてると、なんか儲かった気になってくるので、その気持ちが大事です。