No.697(2011.5)

【殉死・失踪・病死−ひとり出版社の終わりかたD】

 さて、自分の話にもどしましょう。私は現在61歳、団塊の世代です。最近、体調がよくないし、疲れやすくなってきてます。まだ、下の娘が高校生なので、もうすこし頑張らないと。
 ひとり出版社は、後継者がいなければ、それで終わります。私は、それでいいと思ってます。実際、二代目でダメにした例をよく知っているし…。「そういえば 岩田書院っていう出版社があったよね〜。いい本だしてたのに、今 どうなってるんだろうね?」。そんなふうに言われれば、それで充分です。ただ、自分で自分の会社をきちんと整理して終わりたいと思って(願って)います。(終)