No.600 (2010.2)

【よくあるパターン】

 自分で言うのもなんだが、本を出すかどうかを決定するにあたって、いつのまにか決まっている場合がある。よくあるパターンである。
 事前に著者・編者から出版企画の打診がある。その時点では詳細が決まっていない。原稿が出来上がっていないのだから、当然といえば当然である。だから、断るための判断材料に欠けている。なので、基本的にOKをしてしまう。
 それを受けて著者・編者は作業を進めて、原稿が出来あがる。当然、出来ました、と言って持ってきてくれる。その時になったら、もう、断れなくなってくる。出すしかない、というパターン。思い当たる人(著者・編者)も多いのでは…。