No.563(2009.5)

【学振全敗】

 例年のことだが、春になると、前年の暮れに申請した日本学術振興会の出版助成の結果がでる。岩田書院では、昨年は5件申請。で、結果は5件とも不採択。2007年度からは、原則として申請者が所属研究機関を通じて申請することになった。所属機関がない人は、個人申請である。そこに差別はないはずだが、やはり不利かもしれない。岩田書院の例でいうと、申請5件中、個人申請は4件だった。
 学術図書の分野に限ってみると、結果は以下のとおり。
  応募件数  採択件数  採択率  配分額
  2009年度 703件 239件 34.0%
  2008年度 797件 230件 28.9% 3億7560万円
  2007年度 929件 229件 24.7% 4億1200万円
意外というべきか、応募件数が減って、採択率は上がっている。
 最近は、大学や研究機関内で助成金制度をもつところが増えてきたので、岩田書院でも、今年の春は、学振も含めて総額650万円の補助をもらえた。正直いって これで一息つけた。これが来年は、ひょっとして「0円」か…。う〜ん、どうなることやら。