No.466(2007.5)

在庫数の公開】

 以前にも書いたことがあるのだが、創立当初は、毎年年頭に売上げ報告をしていた。しかし、出版点数は いまや460点、年間新刊点数が40点を超えると、かなりしんどい作業になって、最近では著者に対して売上げの報告をしていない。聞かれれば、きちんと答えてはいるのだが。
 簡単なのは、岩田書院のウェブサイトで在庫数を常に見られるようにしておくことである。実際、一時期、そうしたことがあった。なぜ、やめたか。私は公開していいと思っているのだが、ただ、だれでも見られるわけで、著者がウェブサイトを見られない場合は、著者が知らないことを他の人が知っている、ということがあり得る。これって、いいの。という問題である。
 もっとも、在庫数を公開するのであって、実売数を表示するわけではないから、ま、いいか、ということも言える(でも、岩田書院の場合は、本の奥付に発行部数を表示している場合が多いから、計算すると実売数が判る)。
 著者にとっては、自分の本がどれくらい売れているのか、いないのか、気にはなるけど、聞きにくい、というものだと思う。それなら、わざわざ私に聞かなくても、ときどき自分でチェックして、おっ 今月は10冊売れてる、とかいってよろこんでもらえれば、それでいいのかな、とも思う。読者・書店も、在庫が確認できるし…。
 パスワードを持ってる人だけ見られるようにする方法も考えられるが、他の本の在庫も判ることに変わりはないし、技術的に面倒っぽいし…。
 というわけで、試験的に公開してみます。