No.444(2006.09)

書評を転載できない】

 小社では、ホームページに、小社の本の書評を転載している。しかし、転載できないものがいくつかある。書評の執筆者(評者)の了解は得られても、掲載誌の発行団体の了解が得られないのである。もちろん掲載後1年以内、という「期限付き拒否」である。
 学会にとっては、機関誌に掲載した論文が、他の媒体にどんどん転載されるということは、機関誌が売れなくなるということで、会員減になって学会活動の根元を揺るがす問題だ、という認識なのだろう(それは、出版社にとっても同じことが言えるのだが)。
 でも、書評を転載されることによって、影響があるか?。新刊紹介や書評ぐらい転載しても、いいんじゃないの…。その「ぐらい」というのがいけない、と言われてしまうかもしれないか。でも、本がでてから新刊紹介が出るまでに1年くらいたって、それから更に1年も待たされると、新刊紹介じゃなくなってしまうのですよ。
 これを敵対的にとらえないでほしいのですが。私は友好的なつもりなんですが。だめですかね。ちなみに、日本歴史学会『日本歴史』(吉川弘文館)は、OKです(以前の「裏だより」424 で吉川弘文館批判を書いたので、ここで書いておきます)。