No.369  2005年4月

非常識な定価ですが 

 最初から謝っておきます。今回刊行した『地方史文献年鑑2003』の定価を本体24,800円にしました。1ページ当たりに直すと約40円となります。通常の専門書の単価が約25円なので、倍ちかい定価です。
 なぜかというと、売れる部数がはっきり見えてしまっているからです。この年鑑は、今回の2003年版で7冊目になりますが、2002年版の販売実績が170部で、制作費を実売見込み部数で割ると、こういう定価になってしまいます。
 これでは、個人で買うのは、まず無理でしょうねえ。図書館や研究室で買ってくれないと、この見込み部数も確保できるかどうか怪しくなってきます。この年鑑を出し続けるためには、定価を少しでも安くしよう、という考えを捨てました。もし、この年鑑が必要なら、定価が高くても買ってほしいと思うのです。だから、あえて、こういう定価をつけました。これじゃ、「お詫び」というより、「居直り」に近いかもしれませんね。