No.361  2005年3月

なぜか同じ地域のものが 

  最近、同じ地域の本が続いて出る。
○神奈川県。04年8月「中世鎌倉人の手紙を読む」、05年1月「近代京浜社会の形成」、3月「海港場横浜の民俗文化」、4月「学芸員の仕事」(神奈川県博物館協会編)、「交流の社会史」(小田原近世史研究会編)。
○鹿児島県。04年5月「奄美加計呂麻島のノロ祭祀」、5月・10月「隼人国の民俗誌」、05年3月「薩摩藩文化官僚の幕末・明治」。
○山形県。03年10月「出羽三山信仰の圏構造」、05年2月「戸川安章著作集 出羽三山と修験道」、3月「土田賢媼(真室川)の昔語り」。
○福井県。05年3月「西依成斎(小浜藩儒)基礎資料集」、4月「若狭路の祭りと芸能」。
 これだけあっても、本が出てから、一度も営業に行ってない(って威張ってどうする…)。地元の本は 地元の出版社から出したほうが、地元では良く売れる。地元の出版社なら、その地域の本屋さんに置いてもらうし、新聞に紹介された時にも、そこの本屋さんに行けば買える。
 ところが岩田書院では、そうはいかない。地元の本屋さんにチラシ(新刊ニュース)を送る程度で、新聞に取り上げてもらっても、本が見られない。本屋さんにいって取り寄せてもらうように頼んだとすると、本が届くまで2週間はかかりますよ、といわれてしまう。これじゃ、販売チャンスを逃すわなあ。
 岩田書院から出すメリットとしては、全国的に宣伝をするので、他の地域の人でも、関心のある人に情報が伝わるということか…。それにしても、こう出版点数が多いと、どうしても出しっぱなし、という傾向になってしまう。もう少し手を掛けないと売れないのだが…。それが、なかなかできない。