No.1038(2018.07)

【専門書出版社の編集者】

 学会・研究会に本を売りに行って、研究発表を聞いて、そのあとの懇親会に出る。このスタイルで、ここまでやってきた。これが基本だと思っている。これは、岩田書院を始める前、名著出版の時代から続けてきた。
 春秋の学会シーズンになると、毎週末、出掛けていた。あるときは、土日で3会場に出店したことがある。岩田書院は私しかいないので、当然、各会場にバイトを配置。土曜はABCの順で会場を回り、翌日はCBAの順で撤収と売上金の回収。またあるときは、金曜の夜まで仕事をして、土曜日は福岡に、日曜は金沢に行って、月曜の朝には事務所で仕事をしていた。こうすることによって出版企画が来る(来た)。
 逆に、これをやめると企画が来ない。最近は、意図的に出掛けなくなった。体力的にきつくなってきた、ということもあるが、企画を減らそうという意図の現れでもある。