No296  2003年10月

一人当りの売上高

 以前、社員一人当りの年間出版点数を比較したことがあったが、今回は一人当りの年間売上高の比較です(売上は2002年度のもので『出版ニュース』2003.10上旬号による。従業員数は『出版年鑑』2003による)。
 東京大学出版会 19億円÷ 51人= 3700万円 
 ミネルヴァ書房 16億円÷ 30人= 5300万円
 吉川弘文館   10億円÷ 40人= 2500万円
 慶応義塾出版会  9億円÷ 46人= 2000万円
 国書刊行会    9億円÷ 30人= 3000万円
 柏書房      8億円÷ 22人= 3600万円
 岩波書店    220億円÷248人= 8900万円
 中央公論新社  80億円÷146人= 5500万円
 平凡社     30億円÷ 70人= 4300万円
 山川出版社   22億円÷ 37人= 5900万円
 岩田書院     1億円÷ 1人=10000万円
 これを見ると、歴史系の専門書出版社では、一人あたりの年間売上げが3000万円、というところが平均値のようである。
 これを岩田書院にあてはめると、岩田書院の社員数は一人なので、年商が3000万円になってしまい、これでは、とてもやっていけない。他の会社は、どうやって食べているのだ?。やはり、出版は斜陽産業なのかもしれない。


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