No241  2002年4月

【出版業界基礎講座A 雑誌の表紙】

 あたりまえのことだが、雑誌の表紙には雑誌名が書いてある。そのほか、最低限は書いておいてほしいものがある。号数、発行年月、発行団体名。あたりまえのようだが、表紙に、これだけの情報が入っていないものが結構ある。また、奥付には発行所の住所は書いておいてほしい。それも都道府県名から。他の地域の人に判るように。ようは、もっと他人の目を意識してほしいということである。身内だけの雑誌であっても、それは外部に大きく開かれているのだから。
 できた雑誌は、国立国会図書館と、所在の都道府県立図書館には、寄贈しておいてほしい。「地方史文献年鑑」の調査をしていると、地域の雑誌がその県立図書館にないということがままある。これは、やはりまずいだろう。それは、地域図書館が、自分の地域の雑誌を収集しようという姿勢があるかないかにもよるのだが。