No.169  2000年 5月

【 シュミレーション「岩田博、倒れる」】

もし私が突然倒れたら、この岩田書院はどうなるのだろうか。答えは簡単である。完璧に「機能停止」となる。倒れた当座、うちのカミさんは、私の体のことを心配するのが精一杯で、岩田書院のことは何もできないだろう。私が仕事の指示をだせる状態ならば、一段落したところで、岩田書院のことを少しずつ処理できるようになるかもしれないが、私がフル回転してやっと処理していたことを、家族と私の面倒をみながらやるのは無理である。これが、もし私が突然死んだりでもしたら…。
 今の私にできることは、せいぜい保険に入ることぐらいである。あとは遺言でも書いておくとするか。でもその前に、事務所をもう少し整理しておいて、他の人が見て、状況を把握できるようにしておかなければ。なにしろ、朝、事務所に来てみたら、何もしていないのに、積み上げてあった本が崩れていたりするのだから。