No.162  2000年 3月

【減収減益である】

出版業界は3年連続してマイナス成長である。岩田書院も前期は減収減益である。原因はいくつか考えられる。@売れる本がなかった、A売れない本があった、B全体に売れなかった。こう書くと、なんかバカみたいな答えになってしまうが、もう少し説明しよう。
 @売れる本がなかった。これは98年にだした「悪党の中世」「中近世の宗教と国家」「近世の朝廷運営」のような売れ筋の本がなかった、ということ。A売れない本があった。これは製作費を回収できていない本を何点かつくってしまった、ということ。B全体に売れなかった。これは世の中全体が不景気なせいもあるのだろうが、昨年だした民俗学関係書の売上げが概して悪く、それが全体の売上げ減につながっている、ということ。
そこで「対策」。@売れる本をだすこと。A売れない本をださないこと。B全体の売上げをあげること。こう書くと、やっぱりバカみたいな答えになってしまった。とほほ…。これ以上、広告費もかけられないし…。なにしろ昨年の広告費は総額1700万円、総売上の20%を超えているんだから。