No.81 1997年5月
【信じられないようなミス】
 4月に刊行した『古代史の謎と人物』に、信じられないような印刷ミスがでてしまった。64頁に、94頁の本文が印刷されていたのである(頁数はちゃんと64頁になっているのである)。もちろん、私が最終確認して印刷屋さんに渡した時点では、64頁には、当然64頁の本文が入っていた。したがって、刷りあがりの検品でも、製本ができた時点の検品でも、頁数だけは正しいので、何も疑問を感じずにとおしてしまった。配本後、読者からの指摘で初めて誤りに気が付いたというような状況だった。
 原因を追及した結果、おおよそ次のような経緯であることが判った。
 まず、(1)最初に本文を撮影する時に失敗した、(2)撮りなおす際に間違って94頁を撮影した、(3)内部で校正をしたが誤りに気が付かなかった、(4)印刷用の金属版を作った時点で誤りに気が付いた、しかしその担当者は、94頁の本文が入っているとは思わないで、頁数が間違っていると理解して、94を64に変えてしまった、(5)こうなると、あとは誰も間違いを発見できなくなる、なにしろ頁数がとおってしまったのだから…。
 誠に申し訳ありません。4月中に本書をお買い上げくださった方、恐れ入りますが御連絡いただけますか。正しい頁をお送りします。なお、不良本をお送りいただければ、製本しなおした本を改めてお送りいたします(送料は小社負担)。

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