No.44・45 1996年1月
【岩田書院 初の増刷】
 年明け早々に増刷が2点ある。『結婚の民俗』と『地域文書館論』である。
 『結婚の民俗』は、一昨年4月刊、2800円、1200部発行。2年間でほぼ完売。これは大学の教科書採用で年間300部売れる。3年間使ってくれて900部、残り300部を市販用にまわすつもりでいたが、3年目の教科書分が足りなくなって、400部増刷。
 『地域文書館論』は、昨年9月刊、3800円、700部発行。4か月で完売。献本や著者買上げなどがあって、実売部数は約500部であるが、図書館などからの注文が結構多く、おかげさまでほぼ品切れ。この3月に『日本の文書館運動』も出ることでもあるし、ちょっと多いかなという気はするが、300部増刷。
 岩田書院にとっては初めての増刷になる。まずはめでたいことではあるが、よろこんでばかりもいられない。限られた市場での増刷なので、売れ足が遅く、原価回収に時間がかかり、増刷しても利益率があまりよくないのである。ちょっと初版の部数をおさえると、えてしてこういうことになる。部数の読みはむずかしい。
     
  増刷した『結婚の民俗』は、また品切れになりそうである。500部にしておけばよかった。
     
  *『地域文書館論』は増刷分が品切れになって3刷りになりました。『結婚の民俗』も4刷りです。

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