書誌紹介:神奈川県博物館協会編『学芸員の仕事』
掲載誌:「日本歴史」690(2005.5.11)
評者:(介)

神奈川県博物館協会に所属する館の学芸員自身の筆で、調査研究、資料の収集・保存・展示、普及活動から、広報、予算編成、ミュージアムショップの運営にいたるまで、学芸員の非常に多岐にわたる仕事の内容が、極めて具体的に記されている。なかには標本にするウミウシやヒトデの殺し方などというマニアックな記述もあり、また近年の博物館を取り巻く状況に対する「ぼやき」も時折顔をのぞかせる。学芸員資格取得を目指す学生には必読の書である。
 
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