日本英学史学会豊田實賞


 あなたは「英学史研究」第30号誌上に米国人教師マックレー「日本からの書簡集」を中心に明治初期弘前の英学事情を論文として纏められ、さらにこのたび東奥義塾及び津軽地方の洋学受容の経過を調査展望して「洋学受容と地方の近代」を上梓して日本の近代化進展期における同議塾の位置づけと津軽における西洋文化受容の実態を明らかにされました。

 諸先学の研究成果に学びながら独自の視点から同義塾の洋学、海外留学生、御雇外国人教師等について内外の資料を駆使して鋭意論考をめぐらし、地方の英学研究史上に金字塔とも称すべき大きな足跡を残されました。

 ここに積年の研鑽と執念の結実に深甚の敬意を表し今後益々の精励を祈念して日本英学史学会豊田實賞を贈り表彰します。

平成十四年十月五日
日本英学史学会 会長 茂住實男


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