| 竹谷靭負著『富士塚考 続』 | 
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| 評者:中嶋 信彰 | |||||
| 「富士山文化研究会々報」32(2010.11) | 
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|    竹谷氏より、「麦藁蛇の資料を提供せよ」との御言葉があり、また何か始めるのかという軽い気持ちで、行李一つの資料をお送りしたのは、確か昨年末のことだったと思う。竹谷氏は遅筆の私から見れば、まるで鬼神が乗り移ったかのような勢いで、一気呵成に本書を纏められてしまった。私の老後の楽しみになるはずだつた愛蔵の蛇たちは、錦の衣をまとい、立派な研究となって後世に残ることとなった。そのことについては愛憎半ばではあるが、蛇たちの研究にとってはいいことなのだと、一人言ちすることとする。  | 
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