現代社会と民俗文化
歴博フォーラム:民俗展示の新構築6

国立歴史民俗博物館+小池淳一 編

2015年3月刊
A5判・148頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-910-0 C3339
2400円 (税別)
第90回歴博フォーラム「現代社会と民俗文化」(2013年9月)の記録。
2013年3月にリニューアルオープンした歴博第四展示室(民俗)の展示内容と、その学術的な背景を、実際に担当した歴博の教授・准教授により報告し、併せてコメント・総合討論も収録。同時刊行の『歴博フォーラム:民俗表象の現在』と合わせ、民俗展示の基本構想をしめす。
本書では、展示室の3つのコーナーのうち、「おそれと祈り」「くらしと技」の展示内容を取り上げる。
常光講演では、俗信や妖怪といった心意現象を、松尾報告ではアジア世界における日本の民俗の位置を、小池報告では職とそれにまつわる民俗的な歴史像を、松田報告では自然環境のなかで複雑かつ巧みに組み立てられてきたなりわいを、それぞれ考える。
日本列島とその周辺地域で多年にわたり蓄積・創造されてきた豊かな「列島の民俗文化」を、多面的に捉える。
【主要目次】 
はじめに ―趣旨説明 小池 淳一
基調講演:俗信と妖怪を展示する 常光  徹
報告1:民俗文化の国際性
 −東アジアの視点から−
松尾 恒一
報告2:職と技の民俗史
 −道具を視座に−
小池 淳一
報告3:人と自然の関係誌
 −海・山・里のなりわいと技−
松田 睦彦
コメント1:新しい民俗学の息吹とは 八木  透
コメント2:日常生活の展示と日本文化の多様性 小熊  誠
総合討論 司会:川村 清志

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