民俗表象の現在
博物館型研究統合の視座から
歴博フォーラム:民俗展示の新構築7【全7冊:シリーズ最終巻】

国立歴史民俗博物館+重信幸彦・小池淳一編

2015年3月刊
A5判・188頁・並製本・カバー装
ISBN978-4-87294-909-4 C3339
2600円 (税別)
第92回歴博フォーラム「民俗表象の現在」(2013年10月)の記録。
2013年3月にリニューアルオープンした歴博第四展示室(民俗)の展示内容と、その学術的な背景を、実際に担当した歴博の教授・准教授により報告し、併せてコメント・総合討論も収録。同時刊行の『歴博フォーラム:現代社会と民俗文化』と合わせ、民俗展示の基本構想をしめす。
本書では、展示室の最初のコーナー「『民俗』へのまなざし」の展示内容を取り上げる。
内田報告ではアイヌアートや世界遺産を、川村報告では観光とおみやげを、山田報告ではデパートのおせち売り場を、そして青木報告では化粧品を、といった、これが果たして民俗学なのか、と疑念をもたれるような展示の学術的な背景と企みを示し、民俗研究の最先端の部分、さらに言うならば、民俗学の未来像を具体的に提示する。
【主要目次】 
はじめに
 −国立歴史民俗博物館民俗展示の構想と射程−
小池 淳一
報告1「現在」を展示することの意義と課題
 −「アイヌ民族の伝統と現在」から−
内田 順子
報告2 商品化される「民俗文化」
 −「現代の観光とおみやげ」から−
川村 清志
コメント1 柴崎 茂光
報告3 現代社会と儀礼の生成
 −「行事食の変化」から−
山田 慎也
報告4 衛生観と身体観の変遷
 −「現代の家族像」から−
青木 隆浩
コメント2 神野 由紀
総合討論 司会:重信 幸彦
おわりに −現代の暮らしを展示すること− 重信 幸彦

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