甲斐武田氏と国人の中世

秋山 敬 著
(元 武田氏研究会会長/1945-2011)

2014年3月刊
A5判・348頁・上製本・函入
ISBN978-4-87294-851-6 C3021
7900円 (税別)
評者:丸島和洋(『日本歴史』819  pp104-106  2016.08)

甲斐源氏の勃興と展開』(岩田書院 2013年)に続いて、本書では、『甲斐武田氏と国人』(高志書院2003年)以降に発表された論考11編を収録する。
文書史料のほか、過去帳や、大般若経の奥書、棟札や金工品の銘文など、山梨県内の史料を博捜し、第一編で戦国時代の武田家歴代を考察。ついで第二編で、甲斐国内に盤踞した穴山氏・栗原氏・小山田氏などの諸氏について考察を加え、さらに第三編で、善光寺造営や、一蓮寺門前町の成立、川除普請など、甲斐国の中近世社会の問題についても論究する。

【主要目次】

刊行にあたって(清雲俊元)

第一編 武田家歴代の研究
第一章 武田信昌・信縄父子の相克
第二章 武田信虎の生年について
第三章 四辻季遠の甲斐下向とその目的
       −武田晴信の対朝廷策と関連させて−
第四章 武田晴信の「丁未歳宿願」について

第二編 有力国衆の動向
第一章 穴山氏の河内入部をめぐって
第二章 穴山信懸の生涯と事績
第三章 国人領主栗原氏の武田氏被官化過程
第四章 中世の郡内交通路と小山田氏館

第三編 甲斐国の中近世社会
第一章 甲斐善光寺の造営「善光寺普請」
第二章 一蓮寺門前町の成立
第三章 甲斐における中世 〜近世初頭の川除普請とその担い手

編集後記(萩原三雄)

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